優勝賞金2億円も…「eスポーツ大会日本一」の22歳選手はなぜ起業したのか
NasteLさんこと、甲山翔也さんはeスポーツ市場を牽引する「REJECT」の代表取締役を務める22歳の学生起業家です。2021年4月には3.6億円の資金調達とともに、eスポーツチームの運営を中心とするゲーミングブランド「REJECT」を発表、今後の動向に注目が集まっています。
今回は子どもの頃の原体験から起業の経緯、今後の展望などについてフジテレビ「#シゴトズキ」MCの清水俊宏さん(@goodboytoshi)が話を聞きました。
eスポーツチームと事務所経営
清水俊宏(以下、清水):いま、NasteLさんが実際にやられているお仕事を教えてもらえますか?
甲山翔也(以下、甲山):eスポーツチームの経営と、ゲーム版のタレント事務所みたいなものを経営していて、現在は43名の選手が在籍してくれています。
清水:「eスポーツってゲームでしょ」と言う人は、まだまだ世の中に多いと思いますが、チームを立ち上げて見られ方に変化はありましたか?
甲山:2年半前(2109年)とかは、まだeスポーツがそこまで深く浸透していなかったので「そんなのビジネスになるのか」とすごく突っ込まれていたんですけど、最近だとしっかりとビジネスとしても成り立っているので見え方も変わってきている実感はあります。
eスポーツでビジネスが生まれるのか?
清水:実際にチームの運営で、収益はどのように得ていくものなんですか?
甲山:基本的にはリアルなスポーツビジネスが本筋なんですよね。僕らはスポーツチームでありながら選手のタレント性もあって、側面的にアパレルや教育事業など多岐に渡って展開ができるビジネスになっています。基本的に今はやっぱり、スポンサービジネスが一番強いですね。
清水:「eスポーツってスポーツじゃないでしょ」と言われることも多いと思いますが、それに対してはどう思われますか?
甲山:それはそれでいいんじゃないかなと思っています。僕からすれば、サッカーや野球も「遊び」から派生して、ビジネスになったものというイメージです。そこに、熱狂や感動があるから共感して応援するカルチャーとなり、ビジネスが生まれると思うんですよね。eスポーツは誰でもハンディキャップなしでやれるので、ぜひ積極的に良い部分を取り上げて欲しいなと思いますね。