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彼女の写真がマッチングアプリに!「裏切りだ」と怒り狂った男性が知った衝撃の真実

コラム

犯人探しの末にわかった真実とは…

「Dが見せてくれたアプリの画面からは『ゆい』は消えていて、条件を絞って検索をかけてもヒットしませんでした。『マッチングアプリから消えているということは、いい男でもできたんだろう』とDに言われたんです。結が証拠を隠滅したのかもしれないとも思いましたが、それでも僕は、結を信じることにしました」

 このままでは納得がいかない千代田さんは「ならば、弁護士を入れて、結といっしょに運営会社に問い合わせてみる」と、強い口調で言い放ちます。すると突然、Dが声を振り絞るように「待ってくれ」と、千代田さんの腕を掴んだのです。そして、驚きの真実を語りはじめたのでした。

「なんと、結の写真を勝手にマッチングアプリに載せたのはDだったのです。しかも、前々から僕のことが好きだったと告白されました。僕が結と婚約したことを知り、僕たちの仲がどうしても許せなくなって結の写真を隠し撮りして掲載したのだとか。Dは、それを僕に見せることで、2人の仲を裂こうと考えたのだそうです」

涙ながらに頭を下げて謝り続ける姿に

アプリ

 突然の告白に驚いた千代田さんでしたが、涙ながらに頭を下げて謝り続けるDを見て、「結が許すなら、僕は許す」と伝えます。そして、結さんに事情を説明して謝ることを約束させ、実行させたのだとか。

「結は呆れていましたが、『人を好きになると、嫉妬でおかしくなってしまうこともあるよね。今回、Dさんがしたことは許されることじゃないけど、気持ちはわかるし実害もないから許します』と、最終的には許したんです。Dはすごく反省していて、自ら異動願いを出して他県へ転勤していきました」

 めでたく結婚式を挙げた千代田さん。結さんには「あのとき、私のことを信じてくれたことが何より嬉しかった」と感謝され、以前よりも2人の絆が深まったと話してくれました。真実と嘘が混在する情報社会の現代、ホントウのことを見極める力を持つことも幸せになるための必須条件と言えるでしょう。

<TEXT/山内良子 イラスト/zzz(ズズズ)>

-[私たちのマッチングアプリ成功・失敗体験談]-

フリーライター。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き! ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意です

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