コロナ禍でライターに転身!「文章を書くなんて余裕」とナメていた男性の悲劇
ライター契約が打ち切りになることも
最初はきちんと報酬を支払っていた企業でも、途中から支払いが悪くなることも。報酬自体はクラウドソーシングのサイトへすでに振り込まれてはいるものの、企業が支払いを確定しないと報酬が支払われない仕組みだったことも災いしたそうです。
「クラウドソーシングで散々な目に遭い、自社でライターを募集しているところを探すことにしました。報酬が期待できそうな有名なサイトは、すべて不採用。クラウドソーシングで報酬がスムーズな企業と仕事ができたかと思えば、自分自身の力が及ばず契約が打ち切りになることもあり、自分の実力を思い知りました」
自分の実力不足と判断力の甘さを痛感した大東さん。
単価の安い記事を大量に仕上げて食いつなぐ
いまはクラウドソーシングのサイトを掛け持ちしながら、コツコツ自分の文章を磨く日々を送っていると言います。けれど生活は苦しく、飲食店のアルバイトもこなしながら1文字0.5~1円の記事を大量に仕上げてどうにか食いつないでいるのだとか。
「コロナ禍で生活が変わり、つい隣の芝が青く見えてしまいました。副業だったときには稼げていたので、ヘンな自信があったことも判断を誤った原因のひとつです。大手企業で働いていたときのほうがよっぽどラクでした。以前の職場に戻れたらという気持ちは痛いほどありますが、後悔しても過去は変えられません。どうにか頑張ります」
コロナ禍の影響もあり、希望する職種や報酬では求人の募集がなく後悔する日々を送っているという大東さん。隣の芝生が青く見えるのは、遠目だと密集して見える望遠効果や、アラが見えないせい。転職では、よく目を凝らして芝生本来の姿を見極めることが非常に大切と言えるでしょう。
<TEXT/山内良子 イラスト/zzz(ズズズ)@zzz_illust>
-[コロナ禍の困った転職]-
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