50周年のラーメン「天下一品」。こってり誕生秘話と、意外な「あっさり注文率」を聞いた
昼食に夜食、飲み会のシメなど日本人にとって愛すべき国民食・ラーメン。嫌いな人は存在しないのではないかというくらい、みんな大好きだ。
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強烈なインパクトの「こってりラーメン」で知られる人気ラーメンチェーン・天下一品が、2021年11月10日に50周年を迎えた。今回は天下一品中野店(東京中野区)にて、株式会社天一食品商事の常務取締役・出路(でじ)正弘氏にこれまでの苦労した点などを取材した。
50周年コラボスニーカーは10分で完売
天下一品は50周年を記念して、1杯無料券を配布するなどのイベントも行なったが、なんといってもコラボスニーカーはSNSでも話題となった。
「11月10日が天下一品の創立記念日で、その日の午前0時から170足ほど用意していたのですが、販売から10分も経たずに売り切れてしまいました」
そう語る出路氏に、ラーメンとスニーカーという異色のコラボの経緯を聞いた。
「50周年記念日のイベントのために、2020年の11月から1年かけて準備していたんです。しかし、コロナが広まってしまい、イベントが規制されるなかで何かできることはないかと、各企業様に一緒に取り組みをしませんか? と投げかけていました」
“鶏つながり”で面白いとふたつ返事
そんな折、デサントジャパンからスポーツブランド「le coq sportif(ルコックスポルティフ)」のことで問い合わせがあったのは、2020年11月のことだった。
「同ブランドのLCS Rシリーズが30周年を迎えるということで、担当者さんと話して、コラボスニーカーを作りたいと具体的な提案がありました。そして“鶏つながり”で面白いということになり、ふたつ返事でやりましょうとなったのです」
そうして完成したスニーカーは、赤がどんぶり、ベージュがスープ、茶色がチャーシュー、黄土色がメンマ、緑がねぎ、靴紐は麺を表している。天下一品では現在もTOKYO SHIRTSとコラボして、15種類のネクタイなどのグッズも販売。これからもさまざまなコラボを予定しているという。
また、コロナ禍でも家で作って食べられる“家麺”も販売。そして天下一品から初の“カップラーメン”や“鍋スープ”も販売するなど、家でもお店の味が楽しめる試みを行っている。