ゲーミングPCは普通のパソコンと何が違う?初心者でもわかる選び方を専門店に聞く
コロナ禍によるステイホーム期間が長くなり、PCゲーム人気が高まっている。『ファミ通ゲーム白書2021』によると、2020年の世界のゲームコンテンツ市場は前年比131.6%と大幅に伸び、推定20兆6417億円にのぼると報告されている。
それにともなって注目されているのが、ゲームプレイに最適化された「ゲーミングPC」だ。一般的なビジネス向けPCとの違いや人気の価格帯、選び方などを日本全国約70店舗のパソコン専門店「パソコン工房」(株式会社ユニットコム)に聞いた。
一般的なPCと何が違うのか
まず、「ゲーミングPC」と呼ばれる端末は一般的なビジネス向けのPCと何が違うのか尋ねてみた。
「PCのパフォーマンスを大きく決定付ける『CPU』に加え、3Dグラフィックのデータ処理を担うグラフィックボードに処理能力の高いものが使われてたり、長時間稼働に耐える耐久性の高いマザーボードを採用していたりといった、ゲームプレイにあたってのパフォーマンスをしっかり出せるPCをゲーミングPCと定義しています。
その中にも多様なモデルがあり、初心者ゲーマー向けのコスパの良いものからプロゲーマーがストレスなく使えるハイスペックな製品まで幅広い製品が存在します」
ゲーミングPCの売れ筋の価格帯は?
高額なイメージもあるゲーミングPCだが、売れ筋の価格帯は15万~20万円台と、ビジネス向けPCの主力価格帯よりやや高い程度とのこと。
「『GeForce RTX3060』『RTX3060Ti』『Radeon RX6700XT』といったミドルレンジのGPU(3Dグラフィックス等の画像描写に使われる半導体チップ)を搭載したモデルが支持されています。価格と性能のバランスがよく、多くのユーザーに受け入れられやすい製品かと思います」
一方で、ハイエンドGPUである「GeForce RTX3080」などを搭載した25万円以上の価格帯の製品を選ぶのは、近年人気の高いゲーム実況に使用するケースや、3D表現の美しさにこだわるユーザーに多いそうだ。