「サトウのごはん」は過去最高益。明暗分かれた保存食メーカー5社の業績
コロナでレトルトカレーの需要が増加
インド人に次いで日本人の消費量が2番目に多いカレーですが、裏切らない美味しさと調理の便利さからこちらもコロナ禍での売れ行きが増加しました。
レジのPOSデータによると家庭用レトルトカレーの売上高が2020/3に前年比42%増、4月に40%増を記録しており、感染拡大当初から大きく伸びたようです。
本格レストランのような味の「咖喱屋カレー」や甘味とまろやかさが特徴の「ククレカレー」を展開するハウス食品も家庭用レトルトカレーの需要が伸びました。ニーズの獲得を求めて小分けパックに対応した商品も展開されています。
レトルトカレー需要が増加したハウスだが…
レトルトカレーの袋は金属製のものが多く電子レンジで調理するにはいったんお皿に移す必要がありますが、ハウス食品では2022年秋までに全商品をパウチごとレンジ調理可能なタイプに切り替えるようです。
ちなみにルウタイプのカレーも需要を伸ばしており、きりっとした辛さが特徴の「ジャワカレー」も前年比で8%の増加となっています。
家庭用食品メーカーの印象が強いハウス食品ですが、実は店舗向けの業務用食品も売上比率が高いこともあってか、カレー食品関連の2021/3期売上高は0.9%の増収にとどまっています。