窪塚洋介が語る「腸活は嘘つかない」、激動の半生で出した“自分なりの指針”
子ども時代の気持ちは指針になる
――夢や目標自体が持てなくてプレッシャーに感じている人はどうすれば。
窪塚:だったら何もしなくていいんじゃないですか。実家に戻って暮らせるなら暮らせばいいし、子どもの頃に自分が好きだったことを何かひとつ、思い出してみるのもいいと思いますね。
たとえば絵を描くのが好きだったとして、もちろんアーティストになるという手もあるけれど、イラストやデザインをやっている会社で働いてみるとか、何か関わりのあることを探すとかね。子ども時代の気持ちというのは、そういう指針にはなると思いますよ。
全員に合うガラスの靴はない
――確かに! 立ち返るのはありですね。窪塚さん自身が20代でやっておいてよかったと感じていることは?
窪塚:レゲエミュージックかな。ただ俺の場合は、そこに山があったから登ったというよりは、その山を越えないともう道がなかったっていう感じだったんだけどね。ケガした後は登らざるをえなかった。
でも登ってよかったと思ってる。今は2年くらい休止中だけれど、音楽をやったことが今の糧にすごくなっているし、そこでできた仲間とは今も仲がいいし、宝物を手に入れたと思っています。
――逆にこれはやっちゃダメというアドバイスはありますか?
窪塚:それも自分で決めたらいいと思います。俺はその子の親でもないし。10代でもないんだし、自分で分かるでしょ。諦めそうなやつに諦めるなと言うのは簡単だけれど、諦めたほうがいい場合もあるだろうしね。
全員に合うガラスの靴っていうのはないから。でも、絶対にその人に合うガラスの靴はある。ただそれはその人にしか分からないことだと思います。