作業服で会議に出たら上司に注意されピンチ…意外な人の“鶴の一声”に救われた
工場や建設現場などにおける仕事着といえば作業着。ただし、普段の仕事は作業着姿でも会議や取引先と会う場面ではスーツ着用を義務づけている会社もあります。
「自分が働く会社もオフィスで行われる会議に関しては同じです。現場であれば、ミーティングやクライアント対応も作業着姿が認められているんですけどね」
そう語るのは建設会社で働く森本光太さん(仮名・29歳)。
現場では作業着でも会議はスーツ着用がルール
昔は作業服姿での会議参加もOKだったようですが、今の社長に代替わりした際にルール化。社員たちの間では反発の声もあったものの、表立って意見することもできず渋々従っているそうです。
「私は日中現場にいることが多く、会議参加のために会社にいったん戻ることも珍しくありません。だから、いちいち作業服からスーツに着替えなければいけないのが面倒ですね。それでも入社した時点ではすでに会社のルールになっていたし、先輩方と違ってそんなものかなと受け入れていたつもりです」
ところが、今年の夏の某日、現場から会社に戻ってきたのは会議が始まる直前。スーツに着替える時間がなかったため、作業服姿のまま会議室へ。すると、その姿を見た上司から「なんだその格好は! 君はルールも守れないのか?」と叱責を受けてしまいます。
取引先の課長が自分を守ってくれた
「実は、取引先の担当者が視察に訪れたのが予定よりも遅く、その対応に追われて会社に戻るのがギリギリになってしまったんです。だからといって規則を破っていいということにはなりません。それに上司の性格からして理由を話しても余計に怒られると思ったんです。遅刻しそうだったことだけを伝え、ひたすら頭を下げました」
ところが、ここで彼に対して救いの手が。会議に出席していた取引先の課長が「その辺で彼を許してやってはもらえませんか?」と突然口を挟んできたそうです。