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報告書は手書きで…化石のようなアナログ企業で31歳男が遭遇したトンデモ体験

コラム

入社2か月半で見切りをつけた

「作業報告書の手書きは理解できる部分もあったのですが、この件だけはどうしても許せなかった。作業を早くすれば、それだけほかのことに時間が使えるわけだし、自動計算なら、ケアレスミスを防止できる。自分が電卓でやってきたから、電卓を使いなさいって、意味がわからないです。入社2か月半でしたが、もう辞めようと思いました」

 退職を考えた久保さん。決定打は、意外な形で訪れます。

「会社では5歳年下にも、入社が先という理由でタメ口に『久保くん』呼ばわりされまして。この会社の常識は、世間の非常識ではないか、と感じていました。ある日、不満を隠しきれずブツブツ文句を言いながら、作業をしていると、社長が現れ、一瞬ハッとしたような表情をして社長室に入っていきました」

何も得るものはなかったと振り返る

帰宅中のビジネスマン

「その後上司から社長室に行くように言われて、社長が『うちはアナログな会社だから、君には向いていない。試用期間なので、明日から来なくてよろしい。挨拶だけはしていくように』と。

 どこまで非常識な会社なんだ、と呆れました。何も得るものはありませんでしたし、本当に無駄な時間でした」

 アナログな会社が悪いというわけではありませんが、久保さんの目には「旧態然としたヤバい会社」と映ったようです。入社前に企業の体質や風土を、しっかりと調べておく必要がありそうですね。

<TEXT/佐藤俊治  イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>

-[辞めてわかった、あの会社のヤバさ]-

複数媒体で執筆中のサラリーマンライター。ファミレスでも美味しい鰻を出すライターを目指している。得意分野は社会、スポーツ、将棋など

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