月300時間労働で手取り30万弱…29歳男性がイベント会社で過ごした地獄の日々
アイドル好きにとっては天職かも…
もしアイドル好きだったらヤリガイもあるでしょうが、桑原さんはアイドルにはまったく興味なし。
しかも、平日も深夜にメンバーたちが出演するネット動画の生配信に技術スタッフとして立ち会わなければならず、本来の終業時刻である17時半に仕事が終わったことはありませんでした。「外が明るいうちに会社を出たことは記憶にない」と語ります。
「週にたった1日しかない休みも家でひたすら寝てましたね。このイベント会社に勤務していたころは彼女がいなかったからまだよかったですけど、平日休みなので友達と遊ぶなんてこともなかったし、働いていた2年半は仕事以外に何かやったという記憶はほとんどなかったですね」
労働は月300時間、給料は手取り28万〜29万円
全社員残業当たり前という状況で、あきらかに人手不足。社員は随時募集しており、定期的に新入社員が入って来たそうですが、半数以上が3か月と経たないうちに辞めており、とにかく離職率が高い職場だったそうです。
「それでもなんとか働き続けることができたのは、残業代や休日出勤などの超過勤務分がもらえていたから。まあ、基本給が激安だったんで、月300時間働いていても手取りで月28万~29万円しかなかったですけどね。
今、冷静に考えるとこの額でも少ない気はしますけど、当時は若かったので、これでも結構多いって錯覚していました。仕事ばかりで使う時間がなかったため、辞めるまでの2年半で200万円以上貯金ができたのは良かったですけどね(笑)」