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夏の暑さはまだ続く…仕事終わりの「アルコール脱水症」を防ぐには?

暮らし

 先日、気象庁が発表した1か月予報によれば「今後も酷暑はおさまらず」。特に8月中旬をすぎても30度以上と、かなりの高温が予想されているようです。

夏 ビール

※画像はイメージです(以下同じ)

 こう暑くなると、ついキンキンに冷えたビールで乾杯したくなりますが、要注意!

 順天堂大学の稲葉裕客員教授によれば、「仕事で汗をかいたあと、風呂上りにビールや、焼酎を飲む行為」にはある危険が隠されているそうです。

アルコールを飲んだら脱水症に注意!

 アルコールと熱中症の関係について、稲葉さんは次のように警鐘を鳴らします。

「仕事から帰って風呂上がりにビール、何の変哲もない日常の光景に思えますが、実はこれ、体にとってトリプル脱水行為なんです。

 仕事で汗をかき、入浴でまた大量に発汗。さらにアルコールは利尿作用が強い飲み物なので、吸収した以上の水分が尿として体外に排出されます。風呂上りにお酒を飲んで突然、眠気に襲われたと思ったら、脱水症状が原因の意識障害を起こしていたという話も

 もちろん脱水症は悪化すれば、死を招く危険な病気です。さらに稲葉さんは「今の時期は人間の体温以上に設定された入浴(シャワーも含む)は危険」とも。

 酷暑が落ち着くまでは、ぬるま湯か水風呂で済ませたほうが良いでしょう。アルコールよりは、冷えたスポーツ飲料をおすすめします。

熱中症予防に効果的な食べ物は?

 さらに気をつけたいのが、食欲不振や倦怠感といった、いわゆる夏バテ。体の抵抗力が弱った状態で直射日光を浴びれば、熱中症に付け入るスキを与えかねません。

「食事は1日に3食を決まった時間に規則正しく摂取して、たんぱく質、糖質、脂質に加えて、ビタミンやミネラル、食物繊維といった6大栄養素をバランス良く取り入れてください。

 特に豚肉や鰻、レバー、大豆、梅干しなど、ビタミンB1やクエン酸が豊富に含まれる食品は熱中症予防に効果があるとされます

 また季節柄、カリウムが豊富に含まれるモロヘイヤなど夏野菜もおすすめです。食欲が湧かないからと言って、そうめんや蕎麦、嗜好品ばかり食べていると栄養が偏って危険です」

 アルコールによる脱水や夏バテから来る食欲減退によって、熱中症を発症する危険性は間違いなく高まります。

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