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免税店「ラオックス」が大変身。コロナ苦境で見せた新たな一手とは

ビジネス

「地域の顔」のさらなる一手に注目

ラオックス

閉店直前のラオックス本店別館・旧「アソビットシティ」。「ラブライブ!」のイベントを開催していたものの、1階はホビー売場から外国人向け化粧品売場に改装。こうした迷走が閉店に繋がったといわれる。現在のラオックス本店はこのアソビットシティの業態を復活させたものだ

 地階ではかつてのアソビットシティと同様に人気アニメとのコラボレーションイベントやアイドルとの交流イベントも開催されており、京都の新店舗とはまた異なる「サブカル好き」をターゲットとした業態で、秋葉原で培ったノウハウを活かしての復活を目指すこととなった。

 コロナ禍のなか、「嗜好性の強い商品」を武器に反転攻勢をめざすラオックス。

 こうした新業態はあくまでも「免税店」として復活するまでの中継ぎなのか、それとも「輸入商品」などをラオックスの新たな魅力として定着させていくつもりなのか――。とくに秋葉原の一等地にある本店は「地域の顔」的存在となっているだけに、感染状況が落ち着きつつあるなかでの今後の「さらなる一手」も注視していきたい

<取材・文・撮影/若杉優貴(都市商業研究所)>

若手研究者で作る「商業」と「まちづくり」の研究団体『都市商業研究所』。Webサイト「都商研ニュース」では、研究員の独自取材や各社のプレスリリースなどを基に、商業とまちづくりに興味がある人に対して「都市」と「商業」の動きを分かりやすく解説している。Twitter:@toshouken

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