「カップヌードルソーダ」に衝撃。ビックリ商品を生む日清の企画力とは
「間違いない味×間違いない味」がどうなるか?
また、カップヌードル&しお、カレー&シーフード、味噌&旨辛豚骨、チリトマト&欧風チーズカレーの4つの“合体味”が誕生した「スーパー合体シリーズ」に関しては次のように語る。
「お客様やYouTuberの方がカップヌードルのさまざまなフレーバーを混ぜ合わせて食べていることを知り、弊社でも「味噌」と「旨辛豚骨」を混ぜ合わせて食べるプロモーションを昨年実施しました。この商品は、それをさらに発展させたものです。カップヌードルはよく『間違いない味』と言っていただけるのですが、その間違いない味と間違いない味を掛け合わせれば『絶対間違いない味』になると考えました」
カップヌードルの定番である8種類のフレーバーで、全28種類の組み合わせを試し、厳選した4種類を商品化した。
「まずは、我々のグループで、28通りの“合体”をすべて試食するところからスタートしました。そこから相性のよかったものを選びぬき、4組のペアを決めました。そして、研究所の商品開発担当者とともに、スープのバランスや具材の量などを調整しながら試食を重ね、少しずつブラッシュアップしていきました。ちなみに、組み合わせた2つの製品だけ使って製品を作り上げているので、プラスアルファでは何も入れていないんです」
苦労したフレーバーの組み合わせも
味の組み合わせを行うにあたっては、フレーバーによって簡単なものと難しいものがあったそうだ
「例えば、欧風チーズカレーはどのフレーバーと組み合わせても美味しかったです。反対に、カップヌードルのレギュラーは、他のフレーバーと組み合わせると負けてしまうことが多かったです」
すでに品切れの店も多いが、白澤氏の個人的なオススメを聞いたところ「チリトマト&欧風チーズカレーと、カップヌードル&しお」とのこと。なかでも後者は開発段階で苦労したものの、最終的には満足のいく完成度に仕上がったので特にオススメをいただいた。
「カップヌードルに関しては、皆さまが安心して選んでいただけるような“おいしさ”をお届けすることが大前提です。しかも今回は、定番のフレーバーを組み合わせるわけですから、単体で食べるよりおいしくならないと意味がありません。カップヌードルの新たな魅力を感じていただけるように試行錯誤を重ねた製品ですので、皆様の期待を超えるような仕上がりになっているのではないかと思っています」