「脳がとろける」と評判の快眠グッズ「耳ほぐタイム」、小林製薬に開発の裏側を聞く
日々の生活の中で、睡眠に悩まされている人は多いのではないだろうか。不眠症や過眠症など、現代の日本人は睡眠についての悩みをたくさん抱えている。一般社団法人日本生活習慣病予防協会の調査によると、成人の20%が慢性的な不眠に悩まされており、また15%が日中に過剰な眠気を感じていることが明らかとなった。
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そんななか、小林製薬が8月より一部ECサイトで先行販売している「ナイトミン 耳ほぐタイム」が好評を博し、どのサイトでも一時品薄となった(一般販売は10月7日)。各社からさまざまな睡眠グッズが発売されているが、耳に注目した経緯について、小林製薬株式会社 日用品事業部 猪村洋平氏に聞いてみた。
睡眠に影響を与える副交感神経が耳には多い
睡眠の悩みにアプローチすべく開発された「ナイトミン 耳ほぐタイム」。SNS上では早くも注目を集めており、「つけてすぐに眠気が襲ってくる」「脳がとろける感じ」などの投稿が相次いでいる。
「2017年に『ナイトミン 鼻呼吸テープ』を発売したところ、たくさんにお喜びの声をいただく一方で、まだまだ多くのお客様が睡眠トラブルを抱え、日々生活をされていることがわかりました。そこで、ナイトミン 鼻呼吸テープに続く、睡眠をテーマとした所属横断のプロジェクトチームを発足することになりました」
医師や有識者へのヒアリングを重ねていくなかで、睡眠には副交感神経が深く関わっていること、体の中でも耳に多くの副交感神経が存在していることが明らかとなり、着目したという。
赤ちゃんが眠っている温度に注目した
「アイデア会議をしている際に『赤ちゃんが眠たい時、色々なところが温かい』『自分の子供時代はよく手が温かかった』と、社員の実体験に基づく会話が生まれ、そのうちに『赤ちゃんがリラックスしてぐっすり寝ている時、耳が赤くなっている気がする』という発言があり、今回の商品に繋がる気づきが得られました」
猪村氏自身も、美容室で温かいタオルを耳に当ててもらうと気持ちが良かったという経験があり、「耳を温めると気持ちが良い」という確信に繋がったという。
「他にも、開発メンバーから『音がうるさくて眠れない』『耳栓をつけて寝ている』という声があり、『耳の温め+遮音効果』に着目し、ナイトミン 耳ほぐタイムのアイデアが生まれました」