1兆円企業ソフトバンクはなぜ強い?“理想的なビジネスモデル”と言える理由
2)ファンド事業:ユニコーン企業に投資
SVFはソフトバンク・ビジョン・ファンド、SBIAはSVFを運営する英国企業SB Investment Advisersの頭文字をとったものです。
SVF1は米不動産テックのCompassが上場するなど第1四半期の間に4社が上場し、SVF2も中国の物流企業JD Logisticsが香港市場に上場したほかオンライン教育のZhangmenが上場しました。
不動産・物流・教育とどれも既存の事業に思えますが、いずれもオンラインを駆使した事業でありSVFでは新しい事業に絞って投資していることが分かります。ユニコーン企業(企業価値10億ドル以上の未上場企業)にも投資しているようです。
3)ソフトバンク事業:国内シェアは減少傾向
こちらはソフトバンクが運営する携帯事業を中心とした事業です。国内シェアは21%ですが、NTTドコモ、KDDI(AU)と、同様ここ数年はMVNOの台頭によって年間0.数%ずつ、シェアが減少しています。
競争が進んでいるため3社間の違いはあまり見られませんが、安さではMVNOに軍配が上がるでしょう。ソフトバンク事業では携帯のほか、Yahooを通じた広告事業、LINE事業を展開しています。Yahoo事業はソフトバンクが携帯に参入する前から始めていました。
一方のLINE事業は韓国の大手ネット企業NAVER社が始めたサービスですが、ソフトバンクはキャッシュレス化の波に乗るべく参入したと言われています。