京都の一等地「アジアン夜市」がコロナ下に誕生したワケ。運営会社を直撃した
ネオン輝く街並みに並ぶ屋台、漂う香辛料の香り……新型コロナウイルスの感染拡大に伴う「鎖国」が開始されてから間もなく2年。アジア各地の夜市や屋台の雰囲気が懐かしく思う人も少なくないだろう。
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そうしたなか、京都にあの「夜市」の雰囲気が味わえる飲食店が生まれたという。一体、なぜ京都に夜市なのか――。夜市ロスの筆者は早速飛行機……ではなく新幹線へと乗り込んだ。
京都の一等地に漂う「あの香り」
夜市の雰囲気をイメージした飲食店は、その名も「熱烈観光夜市」。京都の一等地・四条烏丸に今年9月13日に開店したばかりで、四条通りのランドマーク的存在となっている老舗百貨店「大丸京都店(きょうとみせ)」から一筋下ったあたりの綾小路沿いにある。
熱烈観光夜市の目印となるのは店名が書かれた赤いネオン。まだ真新しいもののレトロ感を感じる店頭には大きな蛙のイメージキャラクターイラスト、そして2019年に公開された台湾映画「幸福路上(幸福路のチー)」にちなんだものか、「通往幸福(幸福への道)」と書かれたバス停も。
よく見ると店舗のポストには「信箱」と書かれていたりと、雰囲気は充分だ(店舗に行くと分かると思うが現地のものをそのまま再現している訳ではなく、あくまでも「雰囲気」であるのでそこはお忘れなく……)。
台湾の地元紙では早くも話題に
店内はさらに「夜市の雰囲気」が満載。台湾の街路表示を再現した看板や中華風提灯、東南アジアで人気のタイガービールの電飾が設置されるなど、内装にもこだわりが見られる。なお、先ほども書いた通りあくまでも「雰囲気」である。よく見ると「簡体字・繁体字・日本字」の3種類の漢字が混ざった看板があったりするのはご愛敬。
内装を見て回っているうちに謎の台湾ロスに陥ったのか、ふと台湾大手の地場ドラッグストア「ニチヤクホンポ(日薬本舗)」の店内を思い出してしまう。ちなみにその台湾では、熱烈観光夜市について「本物の夜市がこんなに清潔なはずがない」(台湾紙・自由時報より)と早くも話題になっているとか……。