コロナ感染の実態がわかる、報道されない“7つの数字”。感染者数だけではわからない
誤解を受けやすい数字をどう解く?
自殺者も含めるなど、すべての事象を拾い上げて今後検証していくもので、ワクチン接種との因果関係は問われていない数だという。
「しかも、母数は1億回接種です。これは他の数値を見るときにも言えることですが、1002人死亡という数字のインパクトだけを見るのではなく、その数値はどうやって積み上げられていて、どういう集団で起きているのかを把握することが大事です」
64歳以下では、4200万回の接種後に69人の死亡が報告されている。母数と報告内容を知れば、ワクチンの安全性を示しているともとれる。副反応疑いという言葉が難しく、解釈が分かれてしまうのか。
【ワクチン接種後の副反応疑い死亡報告数(全年齢)=1093例/1億180万9021回接種】
ワクチン接種後の副反応を疑う事例について医療機関に報告を求め、収集したうちの死亡例。8月22日集計
【ワクチン接種後の副反応疑い死亡報告数(64歳以下)=86例/4143万2065回接種】
ワクチン接種後の副反応疑い死亡例のうち、64歳以下のもの。ほとんどの死亡者は65歳以上。分母は接種回数。8月22日集計
死者数の推移に注視すべき?
最後にあげる数字は、厚労省の人口動態統計から、今年の1月から6月までのすべての死亡者の合計を、コロナ禍以前の2019年と比較したもの。高齢化の影響で、コロナ以前は年間2万人ほどの増加で推移していたが、半年で2万1000人増は気になる数値だ。
「速報に死因別のデータはありませんから、増えた因子にコロナ死やコロナに関連して受診抑制が出ていることが影響しているのかはまだわからないですが、死者数の推移はこれからも注視していく必要があります」
【1~6月総死亡数一昨年比増減数=2万1733人】
72万8944人(2021年)-70万7211人(2019年)
厚労省人口動態統計速報から今年1~6月の全国死亡者数を合計し、コロナ前の’19年同期間と比較した増減数。8月24日集計