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手軽な趣味のはずがボーナス半分消失…3万円台シューズに目がくらむ27歳女性

コラム

ランニンググッズを揃えたい欲が…

ランニンググッズ

気づけば出費がかさんでいった(画像は本人提供)

 実際により快適に走れるよう工夫されている商品は多く、ランニングシューズやウェアを1つ替えるだけで全く疲れ方や走りやすさも変わってくるという、不思議な魅力にとりつかれていきました。思い立ったらすぐに行動にうつしてしまうタイプの飯野さんは、すぐさまランニンググッズの種類や口コミを調べ上げました。

「最初は走りやすい靴を見ていたのですが、可愛いウェアにも目がいっちゃって、気になるものをまとめて買ってしまいました。あとはBCAAのサプリ(ランナー向けのサプリ)なんかも口コミを見て良いものを買ったのでかなりの出費になりました

使う額もどんどんとエスカレートして…

界隈で噂になっていたNIKEの厚底も迷わず購入しました。1足3万6000円ですが、空を飛んでるみたいに走りやすくて感動しました。あとは、家の中でもトレーニングができるようなトレーニング機器も買っちゃいました。計算してみるとランニンググッズだけでボーナスの半分はなくなりましたね……」

 そう語る飯野さんですが、あまり後悔はしていないようです。良いランニンググッズのおかげもあり、順調にランニングを楽しく続けているとか。

「今度はフルマラソンの大会にチャレンジする予定なんですよ。でもエントリーだけで1万円くらいするし、他県の大会だと交通費や宿泊費もかかるので出費がかさみそうです。今思えばジムに通っていたころのほうがよっぽど安上がりだったように思えます……」

 安くて手軽に始められると思っていたランニング。どんな趣味でも共通することですが、こだわりが過ぎるとキリがありません。収入とのバランスを考えてお金を使うこそが長く続けられるはず……。ランニング市場が好調な理由が垣間見えた飯野さんのエピソードでした。

<TEXT/萩ゆう イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>

-[若者の「趣味で痛い目に遭った話」体験談]-

住むところは中国地方や関西など、全国各地を転々と暮らすWebライター。温泉メディア、女性メディアなどで執筆中。特技はマラソンでフルマラソン3時間ギリの記録をもつ

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