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初めて見た漫画家に「あ、本物だ」。俳優・青木柚が明かす、撮影で震えた瞬間

暮らし

人間を演じる本質を見失わず進みたい

うみべの女の子

――W主演作の『うみべの女の子』では、どんなことを経験して、変化できたと思いますか?

青木:僕は、役に引っ張られるといったことはないのですが、磯辺に関しては、自分のなかの何かをすり減らしていく感覚がありました。ハードな役を演じるときの姿勢というか、自分のキャパを知る良い機会になりました。余裕を取りすぎても寄り添えないし、だからといって心身を壊してもいけない。そのバランスに関して勉強できたと思います。

――まだ二十歳ですが、20代の展望を教えてください。

青木:演じるのは全部人間なんだという、本質を見失わないようにしたいと思っています。手の届かないことに挑戦しようとはあまり思っていなくて、そうした本質を大切に、ひとつひとつ丁寧にやっていけたらなと。自分に合った進み方をしていきたいです。

<取材・文・撮影/望月ふみ>

ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画周辺のインタビュー取材を軸に、テレビドラマや芝居など、エンタメ系の記事を雑誌やWEBに執筆している。親類縁者で唯一の映画好きとして育った突然変異
Twitter:@mochi_fumi

【公開情報】
うみべの女の子』は新宿武蔵野間ほか、全国順次公開中
(C) 浅野いにお/太田出版・2021『うみべの女の子』製作委員

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