朝の5分間で1日が変わる!他人に振り回されない人になる方法
みなさんは朝に何か決まってやることはありますか? 私は毎朝、左足のかかとをマッサージすることをルーティン(習慣)としています。これをやると自然と全身が整い、自信に満ち溢れた1日を送ることができます。私がこれを毎朝続けるのは、1日のスタートを大事にしているからです。
心が曇ったどんよりとした1日より、心晴れやかな1日をすごしたい、誰もがそんなふうに思っていることでしょう。ということで、今回は忙しい朝でも短時間で簡単にできて心をふっと軽くしてくれるモーニングルーティンの中からストレスフルな毎日からあなたを解放してくれる「朝のスイッチ」を紹介してみたいと思います。
※本記事は、心理カウンセラーの大嶋信頼著『毎日がうまくいく 朝のスイッチ』(あさ出版)の一部抜粋です。
毎日のストレスから解放されるスイッチ⇒起きた時の自分の思考をモニターする
モニターとは、「何か変化が起きていないかどうか、状態を定期的に観察し点検すること」。「思考をモニターする」このスイッチでは、起きた時に自分の頭がどんなことを考えているのかを観察してみます。ポイントは自分が思考していることを「〇〇している」というふうに客観的な表現で、感情を排除し、自分自身に淡々とフィードバックすることです。
例えば、目が覚めた時に「あー、今日のあの仕事嫌だな!」と仕事のことが頭に浮かんでいたら「今日の仕事のことを考えている」とモニターして自分自身にフィードバックします。「嫌な仕事」とか「嫌だな」という感情を排除してみるのが「モニター」のポイントです。
「気持ちが悪いな」とか「昨日食べすぎちゃたかなぁ」と後悔し始めたら「体調のことを考えている」と自分自身にフィードバックします。こうして淡々と起きた時の思考をモニターしていくと、ストレスを溜め込むことも、増幅させることもなく、心穏やかに1日をすごすことができるようになります。
感情を排除しストレスの波紋を広げないようにする
ではどうして淡々と思考をモニターすると、ストレスを溜め込むことがなくなり、心穏やかにすごせるようになるのでしょうか?
例えば、「気持ちが悪いな」と考えているとしましょう。するとそこからは「昨日のあれがいけなかったかな?」と後悔が始まり、芋づる式に「会社でのストレスがいけないんだ!」と会社への怒りが湧き出てきたりします。
さらに、今度は「この会社、大丈夫なのかな?」という不安感が出てきて「この先私の人生は真っ暗だ」という感じで絶望的な気分になってしまう……なんてこともあるかもしれません。このように「後悔」という1つの感情から波紋が次々に広がり、様々な感情が揺れ動いて、自分の中で大きくなっていく。そのようにして人はストレスを生み出してしまうのです。
一方で感情を排除しながら思考をモニターし、「体調のことを考えている」と言葉にして淡々とフィードバックしていくと、波紋はそこから先には広がりません。つまり、そこから先の大きなストレスを生み出すこともなく、1日を淡々と心穏やかにすごすことができるようになる、というわけです。