秋こそ日本酒でしっぽり!お酒のソムリエが推薦、季節限定の3品
お酒のソムリエが推薦、日本酒3品
灘の銘酒菊正宗。そもそも、ひやおろしは、新酒の味わいが堅く粗い灘の酒が生み出した手法といわれています。ミネラル分豊富な「宮水」を使用し、骨格のしっかりとした酒になる山田錦を使用した灘の酒は、別名「男酒」。
ひと夏寝かせることで、秋に味わいがぐっとあがることから「秋あがり」とも呼ばれています。ひやおろしならまずは灘の酒。ということで、灘の人気酒、菊正宗を一番にお勧めしたい。
辛口ですっきり軽快な味わいがロングセラーとなっている日本酒愛好家の定番酒「船中八策」。もちろん秋には「ひやおろし」が出回る。重すぎず、軽すぎず、心地いい旨味を体感できる。飽きの来ないところ、嫌味のないところが人気の秘密です。もちろん、戻りガツオを共にいただきたい。おすすめはぬる燗から熱燗。
【黒龍 秋あがり】
国内はもとより海外でもプレミアム日本酒として垂涎の的となっている福井県の銘酒黒龍。こちらは純米吟醸の秋あがり。フルーティーさに柔らかさ、繊細さを楽しめるタイプ。基本はお燗が向くひやおろし=秋あがりだけど、これは冷酒がおすすめ。ワイングラスで飲めば、その華やかさも同時に体感できる。白身魚やこれからおいしくなる甘エビと一緒に。
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どれもこの時期にしかいただくことができない、秋の味覚をより際立たせてくれる日本酒たちです。ぜひ、初心者の人ほど手に取ってみてはいかがでしょうか。
<TEXT/お酒のソムリエ 友田晶子>
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