23歳アップル元社員が語る「自由で超ホワイトな働き方」履歴書持参で店舗に突撃
オーストラリアで起業したい気持ちが
――今の仕事につながっている経験はありますか?
樋泉:オーストラリアでは日本の上場企業の会長さんやイラストレーターなど、日本ではあまり出会えないような方々と出会うことができて、会話のなかでいろいろと勉強させてもらいました。それで自分でも起業したいという気持ちが強くなりましたね。まだ僕は23年しか生きてないけど、それでも、その2年間は僕の人生の転機になっていると思っています。
――留学中も日本への意識はもち続けていたんですね。オーストラリアで起業することは考えませんでしたか?
樋泉:自分なりの35歳までのプランがあって、留学は2年と決めていました。オーストラリアで起業することはもともと考えておらず、起業するのであれば、やはりビジネスが盛んな都市のひとつである東京で、という思いがあり帰国しました。
Appleの店頭に履歴書を持って突撃!?
――Appleを選んだのはどうしてですか?
樋泉:日本にいながらも英語力を保てて、かつ面白い人のいる企業ってAppleしかないって思ったんです。留学前に表参道店に行ったときに、接客がすごく良かったのも理由のひとつです。
Appleのスタッフって人種も年齢もさまざまで個性の強い人が集まっているけど、一体感のあるサービスを提供してくれる。その裏にはきっと世界一の企業たりえる教育システムがあるはずだし、そのノウハウは自分で起業する時に活用できるだろうとも思っていました。
――そこでもやはり起業を見据えていたんですね。
樋泉:はい。それで、履歴書を持って「ここで働きたい」って表参道店に突撃して。スタッフに問い合わせ先を教えてもらって、書類選考と4~5回ほどの面接をして採用されました。