東京ドームのワクチン接種が「ジャイアンツ一色」と話題に。舞台裏を常務に聞いた
来場者に楽しんでもらえれば
ワクチン接種会場の運営にあたっては「安心の上に皆様に楽しんでもらえるように」と語った。
「ワクチンの接種会場の運営は経験したことがなく、刻々と変化していく世の中の状況に対し、どう対処していくかの調整が一番苦労しました。東京ドームはプロ野球やコンサートなど、1年を通してたくさんの催しが行われており、会場の運営に関しては、プロ中のプロであるという自負があります。
メインであるワクチンの接種については、医療関係者の皆様にお任せをして、我々はどうやってスムースな運営を確立した上で、来場される皆様に楽しんでいただくかを考えていました。そこで、読売巨人軍の協賛企業各社に相談をしたところ、どの企業も反応が早く、快く来場者プレゼント提供のご協力をしてくださいました」
ワクチンの接種が終わると、巨人軍のマスコットガールのヴィーナスが接種者をねぎらい、手土産まで渡してくれる。中身は動画配信サービス「DAZN(ダゾーン)」の2か月無料視聴カード、読売巨人軍オリジナルの不織布マスクや、キリンビバレッジの清涼飲料水など、どの年代がもらっても嬉しいラインナップだ。
若い世代をターゲットにしたわけではない
高齢者のワクチン接種がひと段落ついたというのもあるが、場内を見渡してみても、比較的若い人や、親子の接種者が多いように感じた。
「SNSに投稿していただいているお客様は、圧倒的に若い世代が多いです。ですが、最初から若い世代をターゲットにしたわけではありません。接種会場である以上は、老若男女様々な方が訪れます。幅広い世代に喜んでもらおうと企画しました。この取り組みを通して、現在、課題となっている若者のワクチン接種率が上がるのであれば、我々としても良いことであると考えています」
特に子供にとっては、外出自粛が続く中で、東京ドームでワクチン接種を安心して楽しく受けられたとあれば、印象深い思い出として残ること間違いなしだ。