東京ドームのワクチン接種が「ジャイアンツ一色」と話題に。舞台裏を常務に聞いた
「SNSなどで思いのほか反響が」
岡氏は「SNSなどで思いのほか反響があった」と驚いていた。
「巨人ファンだけでなく、他球団のファンの方からも、この取り組みに関しては好評を得ることができました。他の接種会場ではできない、東京ドームならではの取り組みが、来場者の好評を得たのではと感じています」
今回の合同接種の開催経緯については次のように語る。
「東京ドームは水道橋駅や後楽園駅の近くに位置しており、長年、エンターテイメント施設として、地元住民をはじめとし、多くの皆様が来場しています。この機会に、日ごろの恩返しの意味も込めて、何かできることはないかと読売巨人軍と東京ドームで話し合いました。
その結果、ワクチン接種の取り組みにエンターテイメントの要素を取り入れることで、東京ドーム独自の色を出すことができ、接種の促進につながるのではないかと考え、実現に至りました」
世界トップレベルの安全性を目標に
東京ドームでワクチン接種というと、あまりピンとこないと最初は思っていたが、岡氏は「我々にとっては自然なこと」と続けた。
「昨年、読売巨人軍と東京ドームは、新型コロナウイルスの流行を受けて、東京ドームを『世界トップレベルの清潔・安全・快適なスタジアム』にするという目標を掲げました。
ご来場されたお客様に安全性を担保しながら、エンターテイメントを楽しんでいただこうと、日々努力を重ねています。昨年から安全性について取り組みをしている我々にとって、今回のワクチン接種の運営も、自然なことであると考えています」