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自粛ストレスで限界の20代女性が、たまたま入ったスナックに救われた話

コラム

喫茶店かと思ったらスナック!ママが…

スナック

店内に入ると40代くらいの女性がいました。喫茶店だと思っていた店は、なんとスナックだったんです。一瞬、入ってもいいのかな? とためらったのですが、その女性が『どうぞ、ここ座って~』と言ってくれたのでとりあえず座ることにしました。

『初めての子だよね? 何飲みます?』とフレンドリーに聞いてくれたので、とりあえずウーロン茶を注文しました。女性はそこのスナックのママで、その日は時短営業で夕方から開けていると言っていました。初めて入った店なのにアットホームな雰囲気で、居心地がよくてつい長居してしまったんです」

 アルコールの提供はおこなっていませんでしたが、ママの気さくな雰囲気に、気づけばコロナ禍での不安や漠然とした悩みを打ち明けていました。話しているうちの心のモヤモヤは驚くほど晴れていきます。

帰宅後、嘘のようにぐっすりと眠れた

睡眠 女性

「その日は一滴もお酒を飲まなかったのですが、家に帰ったら嘘のようにぐっすり眠れたんです。それからは、そこのスナックに通うようになり、他のお客さんが来るまで居座るようになってしまいました。もしかすると、私のストレスの最大の要因は誰かに話したり、悩みを相談できなかったことにあったんじゃないかなと気づきましたね」

 コロナ禍での不要不急の外出は推奨できることではありませんが、誰かと話すことはストレスを溜め込まない1番の方法かもしれません。特に深刻な悩みは友人や家族にはなかなか相談しづらいもの。赤の他人であるスナックのママだからこそ、大川さんも誰にも言えない胸の内を話せたのかもしれませんね。

「カラオケ自粛が解除されたらスナックで思いっきり歌いたい」と話す大川さん。コロナ禍で感染源として名指しされてしまった夜の店。しかし、夜の店に救われたと感じる人は少なからずいるのかもしれません。

<取材・文/カワノアユミ イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>

-[ストレス発散な話]-

東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。裏モノ・夜ネタを主に執筆。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。Twitter:@ayumikawano

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