自粛ストレスで限界の20代女性が、たまたま入ったスナックに救われた話
コロナ禍で自由に人と会うことができない今。終わりの見えない日々に不安やストレスを感じている人が増えています。
何かしらの方法で思いっきりストレスを発散できたらいいのですが、人が多く集まる場所は避けたいところ。埼玉県在住の大川香苗さん(仮名・27歳)も、コロナ禍のストレスを溜めていた1人でした。
唯一の趣味は仕事帰りの飲み会
「会社は都内にあるのですが、この1年間は在宅勤務と出社が半々くらいです。仕事帰りに友人と飲みに行くのが唯一の趣味だったのに、今はそれすらできなくなってしまいました。
ここ最近は飲食店が早く閉まるので、夕飯はいつもコンビニ。コンビニ弁当を食べながら家でお酒を飲んで、後はスマホをいじることくらいしか楽しみはありません。休日も都内に出ることを控えているので、家で昼間からお酒を飲んで過ごしていました」
話を聞いていると、少し心配になってしまいそうな大川さんの生活。そんな生活のしわ寄せはやがて、大川さんの体調にも現れてきます。
自粛の長期化ですっかり不健康に
「だんだん、夜眠れなくなっていったんです。次の日も仕事なのに深夜3時頃まで目が冴えてしまって、寝るためにさらにお酒を飲んで朝方ようやく少し眠りについていました。いくら在宅メインとはいえ、顔は痩せこけて目はクマだらけになってしまって……。
リモート会議でも心配されるようになり、さすがに怖くなって病院に行くと、『ストレスとアルコールによるものかもしれない』と診断され、睡眠導入剤を処方されました。薬を飲むようになってからは眠れるようになったのですが、お酒も飲めないしストレスだけが溜まっていきました」
ストレス発散法が分からず、モヤモヤとした日々を送っていた大川さん。そんなある日の週末、気分転換に近所を散歩していると、1軒の店が目に留まります。最初は昔ながらの喫茶店に見え、「最近、外でゆっくりコーヒーを飲むこともしていなかったな」と、店のドアを開けました。