洗っても臭い私の服。何度も蘇る「ゾンビ臭」の洗い方をプロに聞いた
9月に入っても続く不安定な天気。雨が続いた際は、洗濯物を部屋干しする機会も多くなります。なんとも所帯じみた部屋になるものですが、それ以上に切ないのが、洋服がパキッと乾かず、雑巾のようなニオイになってしまうこと。しかも、このイヤなニオイ、一度つくと何度洗っても取れなくなることもあり、さらに憂鬱が続くこともあります。
このなかなか取れない、あるいは何度も蘇ってくるイヤなニオイ、洗濯ファン(?)の間では「ゾンビ臭」と呼ばれることもあるそうです。本当にこれ、なんとかならないもんですかね……。というわけで今回は、ライオンのお洗濯マイスター・大貫和泉さんにこのゾンビ臭の原因と対策について教えを請うことにしました。
ゾンビ臭の原因はズバリ「汚れ、菌、水分」
冒頭でも触れた部屋干しはもちろん、洗濯機を回したまま、ついうっかり洗濯したことを忘れてそのまま放置してしまった場合にもイヤなニオイが服に残ることがあります。この原因はズバリなんなのでしょうか。
「洗濯で落としきれなかった汚れ、菌が原因です。イヤなニオイを抑制するためには、洗濯の時に汚れをしっかり落とし、菌の増殖を抑えるために早く乾かすことが大切なんです」
しかし、一度ついてしまうとこのイヤなニオイ、なかなか取れないことがあります。これこそがゾンビ臭なのですが、どうにかして取る方法はあるのでしょうか。
「何度洗ってもニオイが取れない、いわゆるゾンビ臭のようになった場合は、衣類に汚れも菌も残っているということです。これを取り除いてあげる上で一番効果的なのは『つけおき洗い』です。洗濯機に入れる前につけおきをしておくと良いでしょう」
一度ついたゾンビ臭をやっつける方法は?
大貫さんによれば、ニオイを根こそぎ落とすためのつけおきの適切なやり方は以下になります。
【1.つけおき液をつくる】
① 40℃程度のぬるま湯5Lを洗濯桶に入れる。つけおきの際、炊事洗濯用ゴム手袋をしましょう。
② 粉末酸素系漂白剤の場合は、適量入れ、溶かす
※液体酸素系漂白剤の場合は、漂白剤とともに洗剤を水30Lに対する使用量を入れ、溶かす
【2.衣類をつけおき液につける】
ニオイの気になる衣類をつけおき液に入れ、30分~2時間程度つけおく
【3.つけおいた衣類を洗濯機に入れて洗濯】