上司の「うんちくハラスメント」でノイローゼ寸前に…24歳男性を毒牙から救ったのは
上司からの叱責を受ける際、言い方ひとつで印象がだいぶ変わるかと思います。スパッと終わればすぐに切り替えることができますが、ひとつのケアレスミスに対してだらだらとダメ出しが続けば、モチベーションはダダ下がりの一途でしょう。
単純作業に見えるが「神経を使う仕事」
スポーツ情報サイトの編集部で働く芹沢夏希さん(仮名・24歳)は、上司であるA氏の行動にストレスを抱えていました。プロ野球のシーズン中には、芹沢さんは結果速報記事を執筆することが多かったそうです。
記事の内容は、「両チームの先発・中継ぎ・抑えは誰か。各投手は何回まで投げたのか。奪三振数や失点はいくつか」といった情報を書き足していくシンプルなもの。
一見、単純な作業に見える業務ですが、「かなり神経を使いました」と芹沢さんは振り返ります。記事内容がシンプルだからこそ、記事内のミスが目立ってしまうため、細心の注意を払う必要があったのです。
作成記事に不要な修正依頼をかけてくる上司
正確さが求められる業務だったため、記事を完成させたら、必ず誰かに確認してもらうのが社内の決まりでした。だいたい確認するのはA氏で、その確認作業が細かすぎて鬱憤が溜まっていたとのこと。
「あくまでも結果速報記事なんだから、最低限の情報だけ正確に書き込んで速く出すのが社内の方針でした。試合直後に配信できれば、その分、PVも稼げるので。ただ、『記事の情報が薄い』と、間違ってもいない自分の記事にいちゃもんをつけてくるんです」
A氏は「選手の打率や防御率、盗塁数、この選手は何試合連続でヒットを打った」といった細かすぎる情報も加えるように指示してくることが多かったそうです。神経を使って執筆した後に、注文をつけられ作業量が増えるのは気持ちの良いものではありません。それでも上司の指示ということもあり、芹沢さんは渋々従っていました。
しかし、ある日のA氏の一言をきっかけに芹沢さんの鬱憤は爆発することになります。