格安アパートに飛びついた20代カップルの恐怖体験。引っ越しのときに視線が
節約や貯金のために、安い住まいを選択するというのはよく聞く話ですが、「どうしてそんなに安いのか?」は調べておく必要がありそうです。今回は、安家賃のアパートに住んだばっかりに、婚約していた彼女Nさんとギクシャクし、職まで失った岡田浩文さん(仮名・現在29歳)に話を聞きました。
結婚のために貯金1300万円も
「僕は、実家が裕福でなかったこともあり、高校卒業後は就職の道を選びました。Nとは高校のときから付き合っていて結婚の約束もしていましたが、夢だったプログラマーになって生活が安定するまでは待ってほしいと伝えていました」
製造業に就職した岡田さんは夜勤や休日出勤も自ら志願し、プログラマー専門学校への学費とともに、Nさんとの結婚資金も貯金。実家から通っていたこともあり、8年間で1300万円以上貯めたそうです。
「お金が貯まったので、仕事を辞めて念願だったプログラマーの専門学校へ通いました。卒業後すぐに希望に沿った会社が見つかったものの、仕事の拘束時間も長く不規則。実家から2時間近くかかる距離だったので会社近くの物件を探すことにしたんです」
手放しで飛びついた格安物件
結婚式と世界一周旅行を考えていた岡田さんは、できるだけ安い家賃の物件を探そうとしますが、会社の場所が都会ということもあり、なかなか見つかりません。時間だけが過ぎて疲労も蓄積していたとき、不動産会社の人に格安アパートを紹介されます。
「確かに格安物件でしたが、会社からは少し離れたベッドタウンで築年数が古かったこともあり、住所や間取りだけを聞いて契約してしまったんです。Nには大反対されて、解約するよう迫られましたが、押し切って入居しました」
最初に違和感を抱いたのは引っ越しのとき。自転車置き場の自転車が整頓されずグチャグチャで、共有のゴミ置き場では、袋が破れて生ごみが地面にへばりついていました。