5年で5倍に上がった株も!億超え投資家が推薦する米国株の注目銘柄
コロナ禍のなかバブルのように成長を続けた金融市場は、ワクチン接種や東京五輪によって新たな局面に突入している。アフターコロナを見据えて今手に入れるべき銘柄は何なのか? 時代を先読みするプロフェッショナルたちが胸を張って勧める、至極の[お宝銘柄]を紹介する!(※株価などのデータは7月26日時点)
アフターコロナで一変。医薬品業界のIT注目株
日本株以上の爆発力を持つのが、やはり米国株だ。アメリカの代表的な株価指数である「S&P500」は、2021年8月に過去最高値を記録。アフターコロナも、この流れは継続すると見込まれる。米国株投資で億単位の資産を築き上げた、敏腕専業投資家のたぱぞう氏(@tapazou29)はこう語る。
「米国株投資で僕が定石にしているのは、営業利益率が高く、他社がマネできない技術を持つ企業を選択すること。ただし、そうした銘柄の株価の多くはすでにアフターコロナを織り込んだ価格上昇が起きているというのが現状です」
そんななかで今回は特別にたぱぞう氏が目をつけていた秘蔵銘柄を挙げてもらった。それが「ヴィーバ・システムズ(NYSE・VEEV)」だ。
「医薬品業界を専門にクラウドベースのソフトウェアソリューションを提供している企業です。株価は5年で約5倍になっています。営業利益率も直近3年は25%超と、優秀なアーリーステージ企業だと言えます」
世界の医薬品市場でトレンドを担う、クラウドサービス
ヴィーバ・システムズのサービスは、アフターコロナにもしっかりとコミットできている。
「同社の製品には、営業担当者の顧客関係を管理する『Veeva CRM』や文書の収集、管理、組織化などを管理する『Veeva Vault』、および医療提供者と組織のマスターデータを作成、維持する『Veeva Network』があります。なかでも、製薬会社、ドクター、顧客間でのリモートミーティングが盛んになり『Veeva CRM』の利用が急増。コロナ後の新常態での需要は確実に大きくなっています」
自己資本比率が70%を超えており、企業の財政状態が良好な点もたぱぞう氏は高く評価している。
「これらの主力製品はクラウドサービスであるゆえ、固定資産が少ない。よって、稼いだ分は手元のキャッシュフローにしやすいという特性があります。一方で、事業が傾いたときに、売却して現金化できるものが少ないことにもなるため、万一に備えて足元を固めている印象があります。結果として自己資本比率が70%を超える、理想的なバランスシートになっていると言えます」