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「鬼滅」効果で利益予想を6割上回った東宝。映画業界で“一人負け”状態なのは

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2021年は『劇場版 呪術廻戦』に期待が高まる

映画業界

興行収入推移(単位:百万円)※一般社団法人日本映画製作者連盟「日本映画産業統計」より

 邦画の興行収入トップ20を見ると、14作品が東宝関連のものです。この14作品だけで636億2000億円を稼いでおり、2020年の邦画興行収入全体の6割近くを占める計算です。

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邦画興行収入トップ20(単位:億円)※一般社団法人日本映画製作者連盟「2020年度興収10億円以上番組」より

 こうしてみると、東宝は手堅くヒットを打ち続けていることがわかります。2021年12月には待望の映画化となる『劇場版 呪術廻戦 0』の公開を控えています。

『呪術廻戦』はコミックが累計5000万部を突破し、TVアニメは世帯視聴率で歴代1位を獲得しています。東宝への期待感は高まるばかりです。

<TEXT/中小企業コンサルタント フジモトヨシミチ>

外食、小売り、ホテル業界を中心に取材を重ねてきた元経営情報誌記者。現在はコンサルタントという名の中小企業経営者のサンドバッグ役を務めるかたわら、経済の面白さを広く伝えるため、開示情報を分析した記事を書いている。好きな言葉は美食家・北大路魯山人の「硬め、麺少なめ、ニンニクマシマシ」

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