「ガリガリ君」40周年で年4億本。赤字3億円になった味もある“あそび”の裏側
ガリガリ君の中でも果汁多めなのは?
ちなみに会社としてのイチオシの味を聞いてみると、「毎年発売されている味ですと、ソーダ、梨、九州みかんですね」と回答。
「梨はシャクシャクとした食感を細かな氷の粒で再現した商品で、夏の定番となっています。九州みかんは2017年から毎年発売している商品で、70円のガリガリ君の中でも果汁を7%と他よりも多く使用しているこだわりの商品です」
では、岡本さん自身のイチオシは?
「個人的には、コーンポタージュ味ですが、残念ながら今は発売していません。季節ものだと、果汁33%使用の『大人なガリガリ君ゴールデンパイン』ですね。大人なガリガリ君シリーズは高果汁でジェラートのような味わいをお楽しみいただける商品です。とってもジューシーで美味しいです」
ガリガリ君以外におすすめの氷菓は?
ガリガリ君以外で、赤城乳業イチオシの氷菓についても聞いてみました。
「ガリガリ君以外でイチオシの氷菓は、『ガツン、とみかん』です。みかん果肉がふんだんに詰まったアイスキャンディーで、とてもジューシーです。冷凍みかんのような、どこか懐かしい美味しさもクセになります」
「赤城乳業株式会社」の「赤城」は、関東にある裾野がとても広い「赤城山」の姿を、「多くのお客様から愛される会社へ」という願いと重ね合わせたものなのだそう。願いのままに、老若男女問わず愛される「ガリガリ君」。
けれどその裏側には、「遊び心」を忘れないポジティブな姿勢と大変な企業努力がありました。むせかえるような暑い日が続く夏、ガリガリ君を食べながら、ギュっと詰め込まれた遊び心とポジティブな発想を楽しんでみてはいかがでしょうか。
<取材・文/山内良子 画像提供/赤城乳業株式会社>