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「ガリガリ君」40周年で年4億本。赤字3億円になった味もある“あそび”の裏側

ビジネス

40年ものあいだ愛されるワケ

赤城乳業

現在のガリガリ君ソーダ

 ガリガリ君が40年間もの長いあいだ、愛され続けている理由を岡本さんはこう振り返ります。

「子供たちの噛む力が弱くなっているという話を受けて、2002年に氷の粒の大きさを少し細かくするなどありましたが、『ガリガリ君ソーダを思い出とともに振り返ったとき、小さい頃に食べた当時の気持ちに戻れる』ことを大切に守りながら試行錯誤しています。また、数々の新商品を発売することでワクワク・楽しさ・話題を発信し続けてきたことが、愛されている秘訣なのかもしれません」

 また長く愛されるために、工夫や忘れないようにしていることもあると言います。

「ガリガリ君はみんなでワイワイ楽しむコミュニケーションツール。そのような存在であり続けられるよう、決して上から目線ではなく、あるときはいじられる存在でありながら、イベントでのサンプリングなどリアルの場でお客様と触れ合うことを大切にしています」

40周年を記念して新たな味を発売

 40周年を迎えて、第1弾の味は「ジンジャーエール」と「レモンスカッシュ」を2021年1月19日より全国発売しています。これからの意気込みや目標、目指していることは?

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ガリガリ君ジンジャーエール

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ガリガリ君レモンスカッシュ

ガリガリ君は現在年間販売本数が約4億本です。過去最高は2013年の4億7500万本なので、過去最高を更新する5億本を目指して、さらにお客様へ愛される商品になれるよう新商品開発やプロモーション活動に取り組んでまいります。

 ジンジャーエール味は、ガリガリ君で実は発売してこなかった味でした。定番のソーダ、コーラがある中で、食べてみたいとの声が多くあった味です。ジンジャーエールはシャンパンに魅了されて開発されたという話も見聞きする中で、40周年第1弾としてココロが躍るような新しい味を開発したいという想いのもと、選びました。

 レモンスカッシュは同じ炭酸飲料の味わいで、ジンジャーエールが苦手な方にも食べていただける味として、同時発売しました」

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