イノセントすぎる「Mr.Children課長」と20代はどう付き合うべきか?<常見陽平>
私はある法則に気づいてしまった。同世代で、カラオケでMr.Childrenの、しかも’90年代の曲を熱唱する同世代は、自立していない上、打たれ弱い、と。
でも、一方で自分のことを好きすぎるタイプである。この、「弱そうで自己中」というのが面倒くさい。
まさに『イノセントワールド』そのものだ。ビジネス自体は『シーソーゲーム』である。部下のマネジメントをしつつも、異動や転職をしようかどうか悩む『CROSS ROAD』にいつも直面しつつ、サラリーマン生活という『終わりなき旅』をおくっている。『HERO』になりたいと思っているが、決してなれない。
実はMr.Childrenを知らない?
Mr.Childrenファンは「ミスチルをバカにしやがって!」と憤慨していることだろう。私は、安室奈美恵、ONE OK ROCK、RADWIMPSなど数々のアーチストをいじり大炎上してきた。
保身に走るわけではないが、安心してくれ。私もMr.Children好きだ。
ここで大事なポイントがある。アラフォーで、会社のカラオケで’90年代のミスチルを歌う奴は、あくまでその頃流行っていた曲のひとつとして好きなだけであって、実はミスチルのことは好きではないのだ。
実際、最近の曲など全然追えていない。それこそ、サラリーマン賛歌とも言える2000年代半ばに流行した『彩り』などは存在すらしらない。所詮、当時売れたシングルくらいしか知らないのだ。
そう、Mr.Childrenに限らないが、ここに40代の面倒臭さがある。この世代が誰かのファンだと言った際には、疑ってかからなくてはならない。実際は、代表曲しか知らなかったり、サビしか歌えなかったりするからだ。