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グーグル、アマゾンがこぞって求める「データサイエンティスト」という仕事とは?

ビジネス

 ビッグデータ、人工知能、IoTなど、最新テクノロジーを活用した新たなビジネスモデルが誕生している昨今、「データサイエンティスト」という職種が注目を集めています。

「データサイエンティスト」という仕事

「21世紀でもっともセクシーな職業」

 アメリカでは大学の教育プログラムにすら組み込まれているデータサイエンティストだが、日本での知名度は今ひとつ。経済産業省は「日本では2020年までに4.8万人が不足する」と発表しており、国内の人材育成が急務なのです。

 そんななか、データサイエンスを用いたビジネス課題解決を行う株式会社データミックスという会社が洗います。同社はデータサイエンティストの育成スクールも運営しており、代表は自身も米国大学のデータサイエンス修士号を保有している堅田洋資さん。そんな堅田さんに日本のデータサイエンティストの未来について聞きました。

膨大なデータを分析する専門的な技能を持つ人材

――高度なデータ分析技術を用いてさまざまなビジネスの問題を解決する専門職である「データサイエンティスト」は、米ハーバード・ビジネス・レビューが「21世紀でもっともセクシーな職業」と表現するなど、今、注目を集めていますが、そもそもどのような仕事でしょうか?

堅田:2010年代に入ってから、日本でもビッグデータという考え方が広まってくるなかで、それら膨大なデータを分析する専門的な技能を持つ人材が求められるようになってきました。データサイエンティストはまさにその分析をする人のことで、AIエンジニア、AI人材に近い職種です。

堅田洋資

「ビッグデータの広まりがデータサイエンティストを作った」と語る、堅田洋資氏

――なぜ今、注目されているのでしょうか?

堅田:インターネットやSNSはもちろん、IoTなどのテクノロジーの進歩により、今までデータを収集できなかった場面でも、顧客の行動データや工場の稼働状況など大量のデータを収集し、分析できるようなったためです。

 これまで財務諸表など1つの情報を深掘りしていけばよかったのが、ツイッターや「食べログ」に投稿されているレビューや写真など、さまざまな情報をもとに経営判断に資する情報を得る必要が出てきたのです。

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