埼玉県川口市に若者が続々移住、なぜ?東京にはない魅力を住民に聞いた
都心から引っ越しても生活を変える必要なし
実際のところ、何が“人気”の理由なのか。住民の1人であるすんで埼玉さんは、次のように語る。
「都心から引っ越してきても、これまでのライフスタイルを変えなくてよいのはメリットだと思います。距離的にも都心に近く、子どものいない夫婦や独身でも楽しめます。川口駅周辺も飲食店が充実しているほか、近くを通る荒川沿いに広い公園もあるので、ファミリーにもうってつけの立地。川口駅直結の行政センターがあり、市役所の機能がほぼそこだけで完結しますし、暮らす上では非常に便利です」
川口市内にはJR・埼玉高速鉄道線の駅が9駅あるが、すんで埼玉さんいわく「川口駅、もしくは、東川口駅などの埼玉高速鉄道沿い」がおすすめ。ちなみに、川口駅は新宿駅まで約25分、東川口駅は新宿駅まで約50分と、同じ川口でもかかる時間はだいぶ異なる。
また、西川口駅や、近隣の蕨駅は「利便性の割に安いですが、歓楽街の雰囲気が独特で、埼玉初心者には難易度の高い場所」だという。
川口の対抗馬か…大宮・浦和の住みやすさ
すんで埼玉さんは「川口駅、東川口駅周辺は一人暮らしでも、二人暮らしでも住むのにちょうどいい」と話します。
「都心との距離も近く通勤などでも困らない上、休日は都心に出なくても楽しめるのが強み。ダーツバーや個人経営の飲み屋、大衆系の居酒屋も揃っているので、人恋しくても寂しくならないですよ」
と、ここまで川口市をベタ褒めしているものの、埼玉県には他にも人気の地域がある。例えば、中心地である大宮エリアや浦和エリアもその一部。
「川口住まいの人が都心で働くイメージがある一方、大宮は片方が県内で働く夫婦が多いイメージです。都心勤務の共働き夫婦は、大宮よりも東京寄りの川口に住む人が多いイメージです。
また、浦和は、物件価格の高騰が叫ばれていますが、賃貸だと都心に比べて安価です。何よりも湘南新宿ライン・上野東京ラインの停車駅、利便性は抜群。中心部の浦和駅をはじめ、飲み屋も多く独身同士の飲みグループで楽しむ人たちもいますし、一人暮らしの人にも意外と人気があります」