初海外でベトナム移住した29歳DJが語る、コロナ隔離体験「3週間家から出られない」
マンションごと隔離で3週間家から出られず
「17ライブ」の仕事を始めるタイミングで三浦さんの住んでいるマンションでコロナ陽性者が出てしまう。マンション住民全員がF1(濃厚接触者)認定され、夜中の0時から200世帯住んでいるマンションごと隔離に。食事や生活必需品の差し入れは可能だったので、ベトナム人の友人に助けてもらいながら過ごすことに。
「はじめは2週間とのことでしたが、隔離が明ける1日前に他でも陽性者が出たことにより、追加で1週間延びました。結局、その間はマンションから一歩も出られませんでした」
そんな中でも、起床、就寝、オンライン配信の準備、配信……と、リズムを作って生活をすることで隔離中も生活サイクルは乱れなかった。また、コロナ以前にも自身のFacebookでDJライブの動画配信をしていた経験がストリーミングの仕事にも活きたそうだ。
禁酒法時代のバーのような内装に
思うように店舗運営ができないなかで空いた時間を活用し、バーの内観を改装。新しく生まれ変わった「United Bar」は、防疫措置が落ち着き次第、オープン予定だという。
「“スピークイージーバー”(アメリカの禁酒法時代のバー)をコンセプトに自分でデザインしてみました。世界中で飲酒する場が追いやられている時代なので、どうせなら自分のバーもこの当時のような内装にしてみたらどうかと思いまして」
異国の地でのイレギュラーな状況でも奮闘を続ける三浦さん。最後に若いビジネスマンたちに向けてメッセージをもらった。
「現状では様々なことに制限があると思いますが、その中で自分のリズムを作り、楽しみを作ることが次のステップへ繋がるはずです。また、僕が長くベトナムで生活できているのはバーのオープン当初から意気投合し、ずっと一緒にやってきているベトナム人パートナーがいるからです。付き合っていく上で国籍は関係ありません。自分の味方になってくれる人との関係を日々大切にしてください」
<取材・文/テラウチマミ>