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日本と海外の美容院で働いた女性、働き方と“給料の安さ”に驚いた

コラム

「ごめんね~」と何食わぬ顔で

シャンプー

 シャンプーにまつわるエピソードはまだ続きます。

「シャンプー台は通常、枕みたいなクッションがついているのですが、スペインの美容院ではそのクッションを使わない場所が多いのです。シンクにそのまま頭を乗せます。首も痛いし、冷たいし、良いとこなし。水も横から漏れてお客様の服がビチャビチャになる光景もたまに見かけます」

 それでもスペイン人の同僚は、「ごめんね~」と何食わぬ顔でお客様と話していると言います。

スペイン人と一緒に働いてみて、こり固まっていた頭が柔らかくなった気がします。お陰で色んなことをフレキシブルに考えられるようになりました」

 日本はこうだから、と日本のやり方を主張するのではなく、それぞれの国で色んな価値観や方法があるのだと受け入れ理解し、その中でも自分の良さを出していくことが海外で住むには大事なのかもしれません。

<取材・文/早川きえ イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>

特集[ローカルで驚いた出来事

北スペイン在住ライター兼美容師。語学力ゼロで海外へ。美容師として4カ国で働く。マルチ・ポテンシャライトな働き方を実践中。趣味はボクシングと美味しいキムチを漬けること。
Twitter:@carmeri2

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