21歳になった岡田結実、オスカー退所後の1年を語る「立ち止まったら沈んでしまう」
コロナ禍だからこそエンタメに身を委ねてほしい
――共演者の方と交流して、演技の勉強を深めたいですよね。
岡田:そうしたいです。つながりは作品でしか持てないので、作品のお話が来ない限り、出会いたい方にも出会えない。コロナが終息したら、飲み会とかで演技論みたいな熱い話をしたいのですが、まったくできていないですね。なので、もっと人と出会いたいです。
――同世代のみなさんの中にも同じような想いの方もいますよね。
岡田:そう思います。自宅は落ち着く場所なのに、長いこと自粛となると、家にいるのにいないような感覚にもなっていて。たぶん人は、人に出会わないと楽しいとか、いろいろな感情が芽生えないと思うんですよ。わたしがまさにそうだから。スマホの中だけで収まらないものって、絶対あると思うんですよね。
コロナ禍ってスマホが誰かとのつながりになるけれど、あえてそこを削ぎ落して、自分の心を豊かにする作品に触れてほしいです。それこそバラエティや映画、ドラマ、音楽、芸術は家にいても楽しめて、いろいろな感情をくれるものだと思うので、ひとりで考えるよりは、誰かががむしゃらに作った作品を観て、感情を持ってほしいですね。
そうすると、次に人に会えた時に、自分自身が豊かになれる気がします。今こそエンタメの力を信じて身を委ねてほしいと思います。わたしは次に人とたくさん出会える日まで、自分磨きを頑張ろうと思うから、筋トレ始めました。まだ3日なのですが(笑)。そういう時間の使い方で豊かになってほしいです。五感を鍛えてほしいです。
<取材・文/トキタタカシ>