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21歳になった岡田結実、オスカー退所後の1年を語る「立ち止まったら沈んでしまう」

暮らし

バラエティと役者の仕事「切り替えが難しい」

――最近ではバラエティだけでなく、主演ドラマ、映画など、女優のお仕事も増えました。この現状を、どう受け止めていますか?

岡田:バラエティでずっとやってきたからこそ、わたしよりも役者でずっと活動されている方と共演すると、スタートダッシュが遅れていると思う瞬間は増えました。自分では、今から始めて遅いと思うことはないけれど、経験値が違う、今この現場ですぐ埋められるものではない、その壁のようなものは、独立してすごく感じるようになりました。

――それは焦りますよね。異業種参戦なのでいいことではありますが、気後れしてしまいそう。

岡田:そうですね。いろいろな畑にお邪魔させてもらうことに関しては、「自分は何者?」と参加できる喜びを感じることもあれば、全部の畑を土足で歩いているみたいで、「失礼かな」と思うこともあります。バラエティはバラエティで本気でやっているし、役者も本気。どっちもほめていただくことが多いけれど、中途半端に思う瞬間もあります。それぞれに情熱がないんじゃないかと思うことも増え、切り替えが難しいです。

――仕事は楽しめていますか?

岡田:独立してからの1年は感情と頭が追いつかない感じになり、なんだかなあと思っていたのですが、最近はどっちもちゃんと楽しめるようになってきました。どうしても楽しめない時期がわたしにもやってきちゃって、それが昨年3月の頃の心の摩耗につながりました。でも、一度全部止まった休み期間中に思ったことは、仕事って死ぬほど楽しかったなと(笑)。やっぱりこの仕事、好きなんだって思いました。嫌なことがあっても。

エピソードトークが上手くなりたい

『ショコラの魔法』より

『ショコラの魔法』より

――今の課題は何でしょうか?

岡田:バラエティではもっとエピソードトークが上手くなりたいですね。どうも話の組み立てが上手くないみたいで、自分では上手に話をしているつもりでも、聞いている人が理解していないことがあるんです。それを上手いことやりたいです。役者は課題が多すぎて、何をすればいいかよくわかっていないのですが、まずは演じやすいものではなく、演じにくい役柄をやってみようかなと思っています。

――現在公開中の『ショコラの魔法』で演じた、飯田直のような女の子役はどうですか?

岡田:そうですね。普通の女の子なので演じやすい、ということはなかったです。難しかったですね。山口真帆さんのショコラを見ていると、本当にすごいなって思います。

――どういうお芝居をしたいですか?

岡田:たとえばあまりにも自然すぎて、本当にお芝居をしているかどうかわからない方がたまにいるじゃないですか。そういう、演じていることも忘れているような役柄を演じてみたいです。いまはまだ何重にもフィルターが重なっている感じがするので、いずれは街にいそうな普通の子たちも演じたいと思います!

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