「俺が万引きして潰れた」悪行を自慢気に話す同級生が就職できない理由
就職後の再会。逃げるように去って…
それ以降、なんとなくJさんと連絡を取らなくなってしまった牧野さんでしたが、大学を卒業して就職してから2年ほど経ったある時、Jさんと再会することになるのです。それは実家に帰省したときのことでした。
「実家の近くを歩いていたらばったりJくんに遭遇したんです。すぐに声をかけたんですが、僕を見るなり逃げるように去っていってしまって……。その後LINEで連絡したのに、全く返事がなくて心配になりました」
両親に聞いてみたものの、Jさんのことはわからず、地元に残っている友人に連絡してJさんについて話しました。すると現在、Jさんは就職ができず、アルバイトもあまり長続きしない状態が続いているというのです。
ずっとこのまま?再就職に大きな壁
Jさんは専門学校を卒業して地元での就職を希望していたましたが、過去の悪行をLINEだけではなく、アルバイト先やさまざまな場所で話していたせいで、悪い噂が広まってしまい就職が困難になってしまったのです。
「友人にそれを聞いて心配がさらに大きくなったので、もう一度、Jくんに連絡したんです。でもやっぱり返事はなくて……それ以降、何度か友人に話を聞いていますが、再会してから2年以上経った今でもやはり正社員にはなれていないみたいです」
自分の行い、そして発言が招いた出来事ですが、本気で叱る人がいたら変わっていたかもしれないと牧野さんは悔しそうにしていました。今の行動はいつか未来の自分に相応の形で還ってくるかもしれないと考えながら生きること、そして周囲の注意してくれる人々を大切にすることを忘れてはいけないと再認識するエピソードでした。
<TEXT/つる>
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