サウナで「ととのう」とはどんな状態?専門家らに聞くサウナの基礎知識
サウナ好きを公言する有名人も増え、世間でも「ととのう」という言葉が飛び交うようになって、サウナは大きなブームとなっている。そうした人々がサウナの健康への好影響を謳う一方、「サウナは危険」と考える人もいる。一体何が本当なのか、専門家に聞いた。
こんな人にとってサウナは危険だ
有名人がサウナで倒れたというニュースや、早逝した有名人がサウナ好きだったという話題がのぼることもある。しかし、東京都監査医務院の調べによると、入浴中の死亡のうちサウナでの死亡はわずか3%に過ぎない。サウナマニアの芸人・マグ万平氏も「サウナは正しく入れば危険が少ない」と語っている。
しかし、サウナ浴を避けたほうがいいような病気もある。日本サウナ・スパ協会の若林幹夫事務局長は、次のように話す。
「高血圧や心臓の疾患ですね。それから、糖尿病や脳卒中の既往症がある方も、サウナは避けたほうがいいです」
世間でよくいわれる、心臓や血管に負担が大きいということは間違いないようだ。
満腹状態でのサウナはお勧めしない
若林氏はさらに「満腹状態で入るのはオススメできませんね。消化のために血液が胃腸に集中するのですが、サウナに入ると血液が全身に分散されるので、健康上よくありません。1~2時間くらい開けるといいですね」と、食事とサウナの関係にも言及。
サウナ後の食事を「サ飯」と呼ぶが、やはり食事はサウナの後のほうが良さそうだ。
また、健康な人でも状況などによっては避けたほうがいいこともあるという。
「ひどく疲れている場合は、15~30分は休憩してからがいいでしょう。疲れを取るためにサウナに入る人もいますが、極度に疲れているときは避けたほうがいい」