引退した東京メトロ03系車両が、北陸鉄道で再デビュー。変身ぶりをルポ
熊本電鉄は03形の増備が完了
熊本電鉄の03形は2019年4月4日に営業運転を開始。フロントガラスが01形より大きいため、従来のサイドミラーを補助する役割として、運転席側のみアンダーミラーが設けられた。進行方向左側に停車する駅でホームの視界を確保している。
2021年2月16日未明に3編成目が北熊本に搬入され、ついに全3編成が出そろった。3月8日に車籍登録され、スカート(排障器)設置完了後の5月10日より営業運転を開始した。
長野電鉄は3000系の3編成目が営業運転を開始
長野電鉄も3000系の3編成目となるM2編成(旧03系第5編成)が2021年3月中旬に搬入され、3月27日から営業運転を開始した。今後、残り2編成が導入の予定である。
これに伴い、日比谷線第1世代車両が通算約60年の現役生活にピリオドを打つ見込みである(3両車の3600系は2020年9月限りで引退し、残るは2両車の3500系のみ)。
【取材協力:北陸鉄道、熊本電気鉄道、長野電鉄、東京地下鉄】
<取材・文・撮影/岸田法眼>