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「飲み会はおごられて当然」超ケチな後輩に振り回される26歳先輩社員の本音

コラム

飲み会で頑なに支払いを拒否…

ケチな後輩

 小林さんや同僚が「もうAとは付き合うのを辞めよう」と心底思ったのが、とある飲み会での出来事。

「俺と2人の同期に加え、Aとその同期が6人で、計10人の飲み会でしたね。会計が全部で8万円だったので、後輩たちには『男子が1人5000円、女子は1人3000円づつでいいよ』と言ったんです。大半は『ごちそうさまです! 美味しかったです!』と気持ちよくお金を払ってくれました。なかには『たくさん飲んだのでもう少し払います』と言ってくれるヤツもいました」

「全奢り」ではなくても、多めに払う先輩に対して、きちんとお礼を言う後輩。良いムードだったそうですが、ここでもAさんはトンデモ発言をするのです。

「みんなが支払いをしている最中に、Aだけは財布を開かず、『僕ら後輩なのに、先輩がお金を出してくれないなんておかしくないですか?』と猛抗議してきたんです(苦笑)。当然、変な空気になってしまって、俺が『先輩っていっても1つしか変わらないし、給料もそんなに変わらないから毎回は奢れないよ』と言いました」

後輩からもケチ扱いされていた

 その様子を見ていたAさんの同期も抗議したようです。

「同期に何を言われてもAは仏頂面で金を払おうとしない。そうすると、Aの同期の一人が立て替えると言い出しました。『代わりに出すだけで奢りじゃねぇからな!』と若干キレつつでしたが……」

 この一件で、小林さんの周りでは「Aは危険人物」という情報が共有され、その後の集まりに誘うことはなくなったそうです。

「さすが俺は1つ上の先輩にこんなに奢らせたことはないけれど、Aは特殊なタイプです(笑)。別の後輩が『Aさんってケチだよな~。自分が多く頼んでも1円単位まで割り勘だもんな~』と愚痴っているのを聞いて、心底、カネにがめついんだなとある意味、感心してしましました。」

 Aさんという“マネーモンスター”に出会って以降、小林さんは自分発信で食事に行く場合はおごるそうですが、後輩から誘われたら先に「割り勘でも良い?」と聞いているそうです。

<取材・文/吉沢さりぃ イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>

ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。近著に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)がある。『日刊SPA!』『BLOGOS』などで執筆。趣味は飲酒
Twitter:@sally_y0720

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