対面のボードゲームがブーム再燃。婚活や研修に、対戦カフェもある“アナログの魅力”
ゲームで培った力はビジネスにも生きる
コロナ禍になる前は企業からの依頼でボードゲームを使った社内研修にも積極的に取り組んでいたという。
「『カタン』は相手との交渉が大切なゲームですが、ゲームの特性によってリーダーシップやマネジメント、自己アピールやコミュニケーションなど、ボードゲームを遊ぶことで仕事にも活かすような力をつけられます。
株の勉強のためにつくられたゲームもあって、経済の勉強もできますし、『ボブジテン』という語彙力やプレゼン力を鍛えるゲームは、記者やライターといった本業の方にも人気です」
いずれは雀荘のような存在になるかも
お一人様も多いというボードゲームカフェだが、ハードルが高いと感じる初心者も少なくないだろう。
「うちは『ボードゲームやってみたくて来ました。教えてください』というご新規の方が多いですし、それで全然大丈夫です。『遊戯王』などのカードゲームや麻雀だと、初心者に優しくない人もたまにいると思うんですけど(笑)、基本的にボードゲーム好きは初心者ウェルカムで優しい人が大多数。
1回やればルールを覚えられる単純なゲームもたくさんあります。かつ大人でもハマる要素も多いので、いずれはボードゲームカフェが雀荘のようなポジションになる可能性は全然あるなと、私は本気で思っていますね」
婚活・合コン用のオリジナルボードゲームも現在製作中という岩田氏。リアルな出会いが減っているなかで、ボードゲームの可能性は魅力的。頭の体操を兼ねて、まずは初心者向けのゲームから始めてみるのも良いかもしれない。
<取材・文/伊藤綾>