台湾巨大唐揚げ「ジーパイ」は食べごたえ抜群。都内の人気3店をプロが比較
3)ハピネスタピ 珍珠堂:味変を楽しめる
東京の表参道や下北沢、大阪のアメリカ村など、若者に人気のエリアに店舗を持つ「ハピネスタピ 珍珠堂」の「台湾大鶏排」(680円)は、とにかくそのデカさに圧倒されます。1枚が350gほどもあるそうで、完食できるか不安になってしまうほどのサイズ。
こちらの大鶏排は、好きな香料を台湾塩こしょう、麻辣、海苔、カレー、甘梅、塩こしょう、台湾ガーリックの7種類の中からセレクトできます。
しかも味変を楽しめるよう、2種類選ぶことも可能。大鶏排の上半分と下半分でそれぞれ異なる味にしてもらえるので、胃袋に自信さえあれば飽きずに完食できそうです。今回はこちらでの一番人気の台湾塩こしょうと、ご当地・台湾での一番人気・甘梅で食べてみることにしました。
最大幅が20cmはありそうな巨大鶏排。両手で持つと、反り返ってしまうほどです。ムネ肉に五香粉や八角などで味付けした、エスニック風味が満点の大鶏排にかぶりつくと、ジャリッとした歯ざわりの衣に遭遇。これがなんとも香ばしい。
台湾での一番人気「甘梅」のお味は?
肉はふんわりとやわらかく、ムネ肉のありがちなパサついた感じは一切ありません。台湾塩こしょうが食欲に追い打ちをかけてくるようで、けっこうガツガツといけます。
完食への自信に陰りが見え始めたころに、甘梅の部分を食べてみましたが、これがバリ旨! 梅の酸味よりもメイプルシロップのような甘さがガツンときます。濃厚な甘味が舌にじわじわとしみ込んでくるようで、後を引く美味しさ! これはクセになりそうです。
なんでも、駄菓子感覚で食べられるものをイメージしたそうで、たしかに懐かしさも感じます。この味に出合ったら形勢逆転。お腹がふくらんできていることも忘れて、一気に食べ進めてしまいます。
オーダーが入ってから衣を付けて揚げていくので、アツアツを楽しめます。友達とシェアして食べるお客さんも多いようですよ。両手で持って食べるときは、袋越しに熱さがガンガン伝わってくるのでヤケドには要注意ですね。
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台湾鶏排はそのボリュームもあって、若い人を中心に人気のようです。提供するお店も増えており、日本のからあげにちょっと飽きたという人は、試してみる価値がありそうです。ちょっと新鮮な味わいをタピオカドリンクなどと一緒に楽しんでみてはいかがでしょう。
<取材・文/からあげライター 松本壮平>