上司から嫌われる「惜しい社員の口ぐせ」ワースト3
こんにちは、経営コンサルタントの中沢光昭です。
私は投資ファンドやコンサルティング会社に勤めていた時代から独立した現在も継続して、業績や諸々状態の悪い会社に深く関わってきました。財務分析なども含めてしまえば100社以上を見て、自分が経営者・幹部としては10社のマネジメントをしてきました。
数字を見るだけでなく現場をマネジメントする際、必然的にそうした会社においてはダメな会社員との衝突は避けて通れないものでした。前回の記事に引き続き、その経験を通じて得た教訓を多くの真面目なサラリーマンに活かしてほしいと思います。
「うだつが上がらない」というとってもヒドい言葉がありますが、そこまでいかなくとも、ちょっとした惜しいことが理由となって結果が出せなかったり、正当に周りに評価されなかったりする人がいます。
企業再生の仕事をしていると、こうした人材は何かをきっかけに生まれ変わったようにパフォーマンスを発揮してくれる可能性もありますので、じっくり接することが多いです。
そうした「惜しい」人にありがちな具体的なセリフを紹介していきます。もしも自分がこんなセリフを言ったことがあるならば、ちょっとしたきっかけで、いろいろな事態が好転することもありますので、思い直してみましょう。
1)面倒なことを避けたい人が口にするセリフ
「昔と比べたら良くなった(今が十分に良い状況だ)」
これからどうやったら良くなるのか、見直せるポイントがないのかといったことを話し合おうとしているのに、冒頭からこのセリフで臨んでくる人がいます。
これは、心の底から今が最高に良い状態と信じていることもありますが、ほとんどの場合は、これからどんな話に展開されていこうとも、まずは問答無用で面倒なことを避けたい、自分がやってきたことを否定されたくないという気持ちが強い人です。
新しく入っていってコストカットをしようとすると、9割以上はこの言葉をいただきます。もしくは「十分にやってきた」というセリフです。
少しするとほとんどの人は何も言わなくなりますが、一部、実情としてはまだまだ改善を進めなければならないことが事実として明らかになってきた後にも、執拗に意地になって言い続ける人もいます。