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元「お笑いバー店員」が教える会話のコツ。誰とでも“深い関係”を築く

学び

 日本で何万人といるキャリアドバイザーの中で、私の経歴はかなり珍しい、前職「お笑いバー店員」。大学在学中にお笑い活動を開始し、漫才やコント、歌ネタなどをベースにさまざまなライブに出演してきました。

会社員

※イメージです(以下同じ)

 大学卒業後もフリーターとしてお笑いの活動を続けていましたが、なかなか生計を立てることができず、お笑いバーでも働き始めるようになりました。しかし、それが一転。今の会社に就職後は、就職・転職に悩む方々の相談に乗る立場です。

 そして、キャリアアドバイザーとして活動する中で、お笑いバー店員として働いた経験が活きる場面が多くありました。実際にそのノウハウを活用し、2020年下期では全社で成績2位という結果を出すことができました。本記事では私が普段活用している「仕事(日常)で使えるお笑いノウハウ」を事例を含めてご紹介できればと思っております。

「お笑い芸人」と「お笑いバー店員」の違い

 私はフリーのお笑い芸人としてライブ活動をしながら、お笑いバーでアルバイトをしていました。この2つに求められる能力は大きく異なります。そして現在の業務に活かせる要素はお笑いバーに多くあったと考えています。

 そもそもお笑いバーとはどのような店なのか。明確な定義があるわけではないのですが、個人的には「お客様がお酒を飲みながら、生のお笑いを楽しむ場所」だと認識しています。お笑い芸人との大きな違いはお客様との距離感です。

 お笑いバーではネタの内容と同じくらい、お客様を交えたフリートークが面白くなければいけません。提案内容と同時に人柄が評価されるキャリアアドバイザー(営業)と似ていると思いませんか?

「最強のアイスブレイク」を考える

三宅 耕平

三宅 耕平

 例えば初対面の方と接する際、多くの人は、空気を和ませるアイスブレイクから入るのではないでしょうか。その後の話が同じ内容であっても、アイスブレイク次第で相手からの印象は大きく変わるのではないかと思います。

 そして、これは社内やプライベートでの関係構築にも有効な手段になるはずです。以下のアイスブレイク例を見て、自分なら1~3のどの例を選ぶのか考えてみてください。

【アイスブレーククイズ】
状況:相手が富山県出身だと分かった
例①「富山はたくさん雪が降りますよね。スキーやスノーボードはされるんですか?」
例②「黒部ダムに行ったことがあるのですが、ものすごいスケールに感動しました」
例③「回転寿司のクオリティが高いですよね。きときと寿司の美味しさに驚きました」

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