芸歴2年目の“最注目”芸人が語る、飛躍の1年「乳首ネタは家族の後押し」
「R-1グランプリ2021」決勝に史上最年少で初出場。しかも堂々の4位という好成績を収めたのが、マセキ芸能社所属の女性ピン芸人・高田ぽる子さん(22・@TKDporco)だ。
まだ芸歴2年でありながら、イラストを用いたフリップ芸とリコーダーを駆使した「うた紙芝居」と呼ばれる独特のネタで、お笑いライブの観客を沸かせている彼女。勢いそのまま、おじいちゃんの乳首をネタにした芸で勝負し、大舞台でしっかり爪痕を残すことに成功した。
これから活躍を期待されるぽる子さんが、全国のお茶の間に“笑撃”を与えた乳首ネタの秘話。そして、いろいろ物議を醸した新生「R-1グランプリ」の舞台裏を語ってくれた。全2回のインタビューの前編をまずはお届けする。
下ネタ感が薄いから大丈夫!
――初出場のR-1グランプリ決勝で披露したのが「乳首ネタ」でした。今の時代、女性芸人のちょっとした下ネタはインパクト大でした。
高田ぽる子(以下、ぽる子):朝、おじいちゃんを起こすと乳首が取れていて、その代わりを買うために乳首の色やサイズをお店で選ぶ、というネタをR-1でやっていいものかどうか、私自身すごく悩みました。
周りの先輩芸人に「やっぱり乳首はいやらしいですかねえ」みたいな感じで相談していたのですが、「ぽる子ちゃんなら下ネタ感が薄いから大丈夫!」と言われることが多くて(笑)。
でも家族の反応はどうなんだろうと思いました。北海道にいる私の家族からすれば、自分の娘がテレビで乳首のフリップ芸をやって、それがゴールデンタイムに全国放送されることについて、嫌な思いはしないのかなと。
家族のススメで「乳首ネタ」に決めた
――最終的に乳首のネタでいくことになった決め手は?
ぽる子:R-1グランプリの決勝に持って行くネタは2本用意していたのですが、両方のネタを見たお父さんと、お母さんから「絶対に1本目は乳首がいい。乳首のほうがおもしろいって家族みんなが言ってるよ」と。それなら自信を持って乳首でいこうと決めました。
――乳首ネタの背景に家族愛的なエピソードがあったとは。ぽる子さん的に手応えのほうはどうでした?
ぽる子:自分的に後悔はありません。R-1グランプリで“乳首”をやって良かった。それに今ある私の力をすべて出し切れたと思っています。唯一の心残りは、冒頭に舞台袖から勢いよく飛び出したせいで、セットした前髪が変な位置でぱっくり割れちゃったこと。
録画したものを視聴したのですが、最初はネタよりもそっちのほうが気になりました(笑)。次はしっかり身だしなみを整えて挑みたいと思います。