平均年収2300万円!M&Aキャピタルパートナーズ、高年収の謎に迫る
どんな人材が求められているのか
M&A仲介は実力主義のシビアな世界です。M&Aキャピタルパートナーズの求人を見ると、月給35万円以上+インセンティブ+決算賞与となっています。自分で案件を決められなければ、平均以下の年収で働くことになるのです。
M&Aは、ソーシングと呼ばれる案件発掘から買い手を見つけ、合意内容をまとめるところまでが肝です。案件は会社に直接オーナーが相談にくるケースや、銀行・会計事務所などから話がくることもありますが、多くは営業マンが自分で発掘します。
電話で中小企業オーナーに連絡を入れ、会社を売却する意思があるかどうかを確かめるという、泥臭い営業活動が必要になるのです。
営業マンの資質が高レベルで問われる
会社の売買は法務、労務、財務などの基本的な経営知識が求められます。売買には巨額の費用がかかり、会社で働く人の雇用も絡んでいるため、手続きや契約上のミスが一切許されないという緻密さも要求されます。
そして何より、中小企業経営者の信頼を得る人柄も重要な要素。高収入の背景には、完全実力主義、泥臭い営業活動、売買にまつわる知識力、信頼を勝ち取る人柄までもが求められるレベルの高さがあります。
M&Aが「総合格闘技」に例えられるゆえんはここ。未経験でも飛び込める業界ですが、金融機関やコンサルティングファーム、会計事務所、証券会社などでの経験者が多い業界です。
以前分析記事を書いたキーエンスも営業力が極めて強い会社ですが、会社が営業マンに細かなKPIを設定し、契約をとるマシンのように動かす仕組みが稼ぐ秘訣になっています。一方、M&Aキャピタルパートナーズは個人の自由に任されています。M&A業界がよほど好きか、稼ぐことに対する意識が強い人でないと、長くは続かない仕事だといえます。